⛽高市新総裁でガソリンは安くなる？

⛽高市新総裁でガソリンは安くなる？

—最高値は最安値の2倍以上、続く“高止まり”の現実—

10月6日は「石油の日」。現代社会では、自動車をはじめ輸送の多くが石油に依存しており、ガソリン価格は家計を直撃する大きな要素です。そんななか、2025年10月4日に自民党新総裁へ就任した 高市早苗氏 が掲げる「ガソリン税の暫定税率撤廃」方針が注目を集めています。

高市氏は、家計負担を軽減するためにも暫定税率（1リットルあたり約25円）を廃止したい考えを示しており、実現すれば理論上は価格が20円前後下がる計算になります。
ただし、道路整備やインフラ維持の財源確保など、課題も多く、今後の政権運営における焦点となりそうです。

📊 ガソリン価格の最安値・最高値はいつ？

資源エネルギー庁によると、1990年以降のレギュラーガソリン全国平均価格の統計で、最安値と最高値は以下の通りです。

• 🟩最安値：1998年10月26日　1L＝91円
  　アジア通貨危機の影響で世界的に原油需要が急減。円高基調も重なり、国内価格が下落しました。

• 🟥最高値：2023年9月4日　1L＝186.5円
  　ロシア・ウクライナ戦争の長期化やOPECプラスによる協調減産が影響し、原油供給が逼迫。
  　さらに、政府の補助金縮小や「トリガー条項」の未発動が重なり、記録的高値となりました。

つまり、ガソリン価格は最安値の約2倍まで上昇 しているのです。

💰 現在のガソリン価格と背景

2025年10月1日時点の全国平均価格は 1Lあたり175.2円。
依然として高止まりが続いており、その主な要因は次の通りです。

1. ロシア・ウクライナ情勢の長期化
   　世界的な原油供給が不安定化。

2. OPECプラスの減産継続
   　価格維持を目的とした供給制限。

3. 円安による輸入コスト上昇
   　円の価値下落で原油調達コストが上昇。

4. 補助金政策の縮小と再調整
   　一時的な補助金再拡大で高騰を抑えてはいるが、根本的解決には至っていない。

🏛 今後の焦点：暫定税率の撤廃は実現するのか

高市氏が掲げる「ガソリン税の暫定税率撤廃」が実現すれば、理論上は1リットルあたり20円程度の値下げが見込まれます。
しかし、この税収は道路整備やインフラ維持に充てられているため、単純に廃止することは難しく、財源の確保が大きな課題となります。

また、石油価格は国際情勢や為替変動に左右されやすく、政策だけで完全にコントロールすることは不可能です。

🚗 まとめ

• ガソリン最安値：1998年10月（91円／L）

• ガソリン最高値：2023年9月（186.5円／L）

• 現在（2025年10月）：約175円／Lと依然高止まり

• 高市氏は暫定税率撤廃に意欲を示すも、実現には課題あり

🔹ガソリン価格の高止まりは、国際問題・為替・政策の複雑なバランスで成り立っています。
一時的な補助金や減税ではなく、エネルギー自給率の向上や再エネ活用を含めた長期的な構造改革が、真の「ガソリン安定」への鍵となるでしょう。

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