「絶対に右車線から退かない人」

🚗「絶対に右車線から退かない人」──まるで“ペースカー”、そのマイペース運転が迷惑の元

高速道路やバイパスなどで、頑なに右車線を走り続けるクルマを見かけることがあります。
追越車線をマイペースに走行し続け、後続車がずらりと連なる光景──もはや“公道のペースカー”状態です。

■ 右車線は「追越車線」、走り続けるのは違反になることも

道路交通法では、右車線は追い越しのために一時的に使う車線であり、追い越しが終われば左車線に戻るのが原則。
それを知らず、あるいは理解していながらも「自分は制限速度で走っているから問題ない」と思い込んで居座る人がいます。

しかし、これは立派な「通行帯違反」に該当する場合があります。
違反点数は1点、反則金は普通車で6,000円。さらに、悪質なケースでは交通の円滑を妨げる行為として取り締まりの対象になることも。

■ なぜ右車線を譲らない？その心理と背景

こうした“右車線常駐ドライバー”の多くは、次のようなケースが考えられます。

• 右車線が追越専用という認識がない
  　高速道路を頻繁に使わないドライバーに多く見られます。

• 「速度を守っている自分が正義」という思い込み
  　制限速度内で走っているのだから問題ない、と考えるタイプ。

• 単に空気を読めないマイペース運転
  　後続車の存在に気づかず、無意識に流れを止めてしまっていることも。

どの理由であれ、結果的に周囲の交通の流れを乱し、渋滞や事故の原因にもなります。

■ 左側から追い抜くのはOK？

道路交通法第28条では「追い越しは右側から」と定められていますが、
右車線に居座る“ペースカー”を左から抜いて走行車線をそのまま走る分には「追い抜き」であり、違反にはなりません。
ただし、抜いた直後に再び右車線へ戻ると「追越違反」とみなされる可能性があります。

追越違反は違反点数2点、反則金9,000円（普通車）。さらに、速度超過があればスピード違反も加算されます。

■ 駐車マナーにも通じる“空気を読む力”

こうした“空気を読めないドライバー”は、駐車場でも問題を起こしがちです。
広い場所が空いているのに、わざわざ狭いスペースや曲がり角付近、出入口付近に停める人がいます。

見通しの悪い場所や交差点近くへの駐車は、他のドライバーの視界を妨げ、接触事故の原因にもなります。
「ここなら空いてるからいいでしょ」ではなく、周囲が安全に動けるかどうかを考えるのが運転マナーの基本です。

■ まとめ

• 右車線は“追越車線”であり、走り続けるのは「通行帯違反」になることも

• 後続車が迫ってきたら素直に左車線へ譲るのがマナー

• 駐車も同じく「周囲の動きを読む配慮」が大切

• 道路は自分だけのものではなく、すべての人が使う公共空間

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