「ながら運転」死亡・重傷事故が過去最多に――際立つ若年層のSNS操作、重大なリスクに要警戒

警察庁が公表した2024年の交通事故統計によると、スマートフォンなどを使用する「ながら運転」による死亡・重傷事故が、自動車・自転車ともに統計開始以来最多を記録しました。

自動車では136件（前年比＋14件）、自転車では28件（同＋2件）が発生。なかでも、若年層によるSNS操作が目立ち、20～24年の自転車事故114件のうち、19歳以下が半数以上（55.3％）、20代までを含めると**全体の約75％**を占めました。

また、自動車の事故でも30代以下が58.7％を占めており、特に20～24年に起きた死亡事故の発生率は、ながら運転時に通常時の3.7倍にまで跳ね上がっています。

さらに、ながら運転による事故の9割以上が「画像目的」によるもので、地図アプリの操作やSNSのやりとり中に視界が奪われ、事故に至るケースが多発しています。

ながら運転は「加害者にも被害者にもなりうる危険行為」

スマートフォンを使いながらの運転は、歩行者や他車との衝突リスクが極めて高い行為であり、命を奪う凶器になりかねません。加害者になる危険性はもちろん、被害者となる可能性もあるという強い認識が求められます。

「飲んだら運転するな。スマホ触りながら運転するな」

飲酒運転撲滅の標語「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな」と同様に、ながら運転にも明確な警鐘が必要です。

🚫「スマホ使うなら運転するな。運転するならスマホを使うな」

社会全体での周知と危機意識の共有を通じて、ながら運転による悲惨な事故を一件でも減らす努力が求められています。

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