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なぜ大型トラックは追越車線から、なかなか戻れないのか?

なぜ大型トラックは追越車線から、なかなか戻れないのか?

高速道路で、大型トラックが追越車線を走り続けていて
「早く走行車線に戻ってほしい」と感じた経験がある人は多いでしょう。
しかし実は、トラック側には簡単には戻れない事情があります。

理由① 法定速度と「速度記録装置」の存在

高速道路における大型トラックの法定速度は90km/hです。
トラックには速度を常時記録する装置が搭載されており、会社や行政によるチェックが行われています。

  • 少しでも速度超過すると

    • 会社から注意・ペナルティ

    • 場合によっては減給

  • 記録は行政の抜き打ち検査対象にもなる

そのため、多くのドライバーは
90km/hギリギリ、もしくはそれ以下に速度を厳密に管理しています。

理由② 速度を「一時的に上げる」ができない

乗用車なら、追い越したあとに少しアクセルを踏んでスッと戻れます。
しかしトラックは

  • 速度超過が許されない

  • クルーズコントロールで厳密に制御している

ため、一瞬だけスピードを上げることができません
走行車線に十分な車間があっても、速度が足りず戻れないケースが生じます。

理由③ 重量と坂道の影響

追越車線に入った直後に上り坂になると、

  • 荷物満載

  • 車重が重い

といった条件が重なり、数km/hの速度低下が起こることがあります。
その結果、走行車線のトラックと速度差がなくなり、
並走状態が長く続いてしまうこともあります。

ドライバー自身も焦っている

こうした状況の多くで、トラックドライバー自身は
「しまった」「早く戻りたい」と内心では焦っています。

ただし

  • 速度を上げれば違反

  • 無理に戻れば危険

という板挟み状態にあり、どうすることもできない場合があるのです。

なぜ追い越しをするのか?

「わずかな速度差なら追い越さなくてもいいのでは?」
と思う人もいるかもしれません。

しかし、大型トラックは何時間も走り続ける仕事です。
たとえ速度差が3km/hでも、5時間走れば15kmの差になります。
到着時間にすると10分以上の差になり、業務に大きく影響します。

だからこそ、ドライバーは
法定速度の範囲で、少しでも速く走りたいと考え、追い越しを行うのです。


まとめ

大型トラックが追越車線に長くいる背景には、

  • 厳しい速度管理

  • 一時的な加速ができない車両特性

  • 重量や坂道の影響

  • 長距離運行という仕事の性質

といったやむを得ない事情があります。

決して「意地でどかない」「マナーが悪い」わけではなく、
安全とルールを守った結果である場合も多いのです。

高速道路では、お互いの立場を少し理解し合うことで、
より安全でストレスの少ない運転につながるでしょう。

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