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バイク飛び出しにも対応なるか? 衝突被害軽減ブレーキの“死角”
「バイク飛び出し」にも対応なるか? 衝突被害軽減ブレーキの“死角”に迫る新試験が始動
自動車の安全技術として普及が進む「衝突被害軽減ブレーキ」(いわゆる自動ブレーキ)に、ついに“バイク”を想定した性能評価が加わります。これは、バイク事故で多発する「右直事故(右折車と直進バイクの衝突)」に対応するための新たな取り組みで、2025年度には予備試験が、2026年度から本格的な本試験が実施される予定です。
バイクに弱かった自動ブレーキ
従来の衝突被害軽減ブレーキは、四輪車や歩行者、自転車などの障害物に対しては高い精度で作動する一方、「進路を横切るバイク」の検知には限界がありました。とくに交差点での飛び出しや直進バイクとの接触は、多くのシステムが対応しきれず、バイク事故が多発する一因となっていました。
新たな評価試験で「右直事故」を再現
今回の試験では、交差点で右折しようとするクルマと直進してくるバイクとの衝突シナリオを再現。バイク側は50ccと51cc以上の2タイプを用意し、時速30〜60kmで直進。一方、クルマ側は10〜20kmで右折動作を行い、それぞれの状況でブレーキが有効に作動するかをチェックします。
評価のポイントは単純な検知能力だけではなく、「実際の事故リスクを減らせるか」に重きを置きます。直進バイクのスピードや運転者の反応を踏まえ、ブレーキが適切なタイミングで作動するかが重要です。
国交省とNASVAの狙いは?
試験を主導する国土交通省とNASVA(自動車事故対策機構)は、事故時の損失が大きいシチュエーションを洗い出し、より実用的な評価基準の策定を目指しています。右直事故においては、バイクの被害が大きくなりやすいため、そのリスク軽減は交通安全の大きな柱になると期待されています。
自動車選びにも影響
この新たな評価項目は、ユーザーが安全性能をより深く理解し、車選びの基準とするための材料にもなります。自動車アセスメントでは、安全装置の性能差を「星評価」で可視化しており、より安心して乗れる車の選定につながることが期待されています。