ヘッドライトの基本はハイビーム？ 正しい使い方とは

夜間走行時、車のヘッドライトには**「ロービーム」と「ハイビーム」の2種類があります。
ロービームは約40m先**、ハイビームは約100m先を照らす設計になっていますが、どちらを使うのが正しいのでしょうか？

「ヘッドライトは基本的にハイビーム」と言われることがありますが、これは本当なのでしょうか？
今回は、ヘッドライトの正しい使い方や、交通違反になるケースについて解説します。

ヘッドライトの基本ルール

ヘッドライトの使用に関する基本的なルールは、道路交通法で定められています。

🔹 道路交通法による規定

「車両等は、夜間（日没時から日出時までの時間）道路にあるときは、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない」
「前照灯は基本的にハイビームを主たる前照灯とする」（一部抜粋）

つまり、基本はハイビームが前提であり、対向車や歩行者がいる場合のみロービームに切り替えることが求められています。

「ハイビームが基本」の理由

🚗 ハイビームのメリット

• より遠くを照らせるため、障害物や歩行者をいち早く発見できる
• 夜間の視界を確保することで、安全な運転が可能

教習所でも「通常はハイビームを使用する」と指導されることが多いですが、これは「周囲の状況を把握しやすいから」という理由によるものです。

なぜロービームのまま走る車が多いのか？

実際の道路では、ハイビームではなくロービームを使い続けるドライバーが多数派となっています。
その理由として、以下のような点が挙げられます。

① 都市部や交通量の多い道路ではハイビームは難しい

都市部や交通量の多い道路では、常に対向車や歩行者がいるため、頻繁にハイビームとロービームを切り替える必要があります。
しかし、実際には数秒ごとに対向車とすれ違うことが多く、そのたびに切り替えるのは現実的ではありません。

🚦 【ポイント】 ✅ 都市部ではロービームでも違反にならない（元警察官の意見）
✅ 頻繁な切り替えが運転に集中しにくくなる可能性も

② ハイビームは対向車にとって非常にまぶしい

ハイビームを正しく使わないと、対向車のドライバーにとって危険です。

🚗 ハイビームのデメリット

• 眩惑（げんわく）現象 → ハイビームが対向車のドライバーの視界を奪う
• 蒸発現象 → ハイビームと対向車のライトが重なり、道路中央付近が見えにくくなる

こうした現象は、事故のリスクを高める原因となるため、都市部などではロービームのほうが適切と考えられています。

🚦 【ポイント】 ✅ 対向車がいるときはロービームが推奨される
✅ ハイビームを常時使用すると危険な場合がある

「ロービームのまま」は違反になるのか？

前述のように、法律上は**「基本はハイビーム」**とされていますが、ロービームのまま走行していた場合に違反になるのでしょうか？

ロービームのままで違反になる可能性

❌ 交通量が少ない郊外でハイビームを使わない
❌ 暗い山道やカーブの多い道路でロービームのまま走る

このような状況では、ハイビームを使うべき場所で使わなかったと判断され、
万が一事故を起こした場合に違反が問われる可能性があります。

ヘッドライトの正しい使い方まとめ

✅ 基本はハイビーム（遠くまで照らし、視界を確保するため）
✅ 対向車や歩行者がいる場合はロービームに切り替える（眩惑を防ぐため）
✅ 都市部や交通量の多い道路では、ロービームのままでも問題なし
✅ ハイビームを適切に使わなかった場合、事故時に責任を問われる可能性あり

🚗 💡 結論 💡 「ハイビームが基本」というルールは安全運転のための原則ですが、
現実的には、交通状況に応じた適切な切り替えが必要です。

特に都市部ではロービームが適切であり、郊外や暗い道ではハイビームを活用するのが正しい運用といえるでしょう。

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