古いETC車載器、使用不可の可能性が!? その見分け方と対策

古いETC車載器、使用不可の可能性が!? その見分け方と対策

ETCの利用率が約95%に達している中、古いETC車載器が今後使用できなくなる可能性があります。これは「2022年問題」として知られ、2007年以前の技術基準に基づいて製造されたETC車載器が該当します。ここでは、使用不可になるETC車載器の見分け方や今後の対策について解説します。

1. ETC「2022年問題」とは？

2005年に施行された電波法の改正により、旧スプリアス規格の無線設備が2022年12月1日以降使用できなくなるとされていました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、無線設備の移行作業が遅れたため、期限が「当分の間」延長されています。それでも、2007年以前の技術基準に基づいて製造されたETC車載器は、いずれ使用できなくなる可能性があります。

2. ETC車載器の見分け方

自身のETC車載器が使用不可になるかどうかは、車載器管理番号で確認できます。19桁の車載器管理番号の先頭が「0」の場合は旧規格のため、買い替えが必要です。一方で、「1」から始まる機種は新規格に対応しており、引き続き使用可能です。車載器管理番号は、取扱説明書や保証書、車載器本体への刻印などで確認できます。

3. 今後の対策

古いETC車載器を買い替える必要がある場合、現時点では購入補助金はありません。国土交通省は補助金について「現時点では考えていない」としています。これにより、ドライバーには買い替えの費用負担が発生します。特に複数台の車両を所有している家庭では、その負担がさらに大きくなることが予想されます。

4. 2030年問題にも注意

今後、2030年までにETC車載器のセキュリティ規格が変更される予定です。これにより、従来のセキュリティ規格に対応していない車載器は、最長2030年まで使用可能ですが、セキュリティ上の問題が発生した場合には、早期に使用不可となる可能性があります。ドライバーは事前に自身の車載器が新規格に対応しているか確認しておくと安心です。

まとめ

古いETC車載器の使用期限が延長されたとはいえ、いずれ使用不可になる可能性があります。自身の車載器が旧規格か新規格かを確認し、必要であれば早めに買い替えの準備をしておきましょう。2030年問題にも備えて、最新の情報をチェックすることが大切です。

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