年末年始に影響大、ガソリン価格高騰が家計に直撃

年末年始に影響大、ガソリン価格高騰が家計に直撃

年末年始は帰省やドライブ旅行で車を利用する人も多いですが、今年はガソリン価格の高騰が家計に大きな負担を与えています。資源エネルギー庁の発表によると、全国平均のレギュラーガソリン価格（2024年12月23日時点）は1リットル180.6円となり、昨年の2023年9月以来、約1年3か月ぶりに180円台を記録しました。この価格は前週比で4.8円（3%）上昇しており、7週連続の値上がりとなっています。

ガソリン価格高騰の背景

1. 円安の影響
   原油の国際価格が下落傾向にある中、国内のガソリン価格が上昇している要因の一つが、円安の進行です。輸入原油をドル建てで取引するため、円の価値が下がると国内の仕入れコストが増加し、ガソリン価格が高騰します。
2. ガソリン補助金の縮小
   政府はこれまで、全国平均のガソリン価格を1リットル175円程度に抑える補助金制度を実施してきましたが、2024年12月19日から補助率を減額。さらに、2025年1月には補助金がさらに縮小され、価格抑制の上限が185円となる方針です。この補助金減額が直接的な価格上昇につながっています。
3. 税制改正の遅れ
   自民、公明、国民民主の3党は、ガソリン税に上乗せされている旧暫定税率（25.1円分）の撤廃で合意しましたが、与党税制改正大綱では2025年度の改正事項に盛り込まれていません。このため、実際の減税措置がいつから適用されるかは不透明な状況です。

影響と今後の見通し

マイカー利用者への影響

• 年末年始に帰省やドライブ旅行を計画している人々にとって、ガソリン価格の高騰は家計への負担を直接的に増大させます。
• 長距離移動が多い地方在住者や物流業者などにも大きな痛手となります。

年明け以降の見通し

• 2025年1月には補助金縮小がさらに進み、全国平均でガソリン価格が1リットル185円に達する見込みです。
• 税制改正による減税措置が実現しない限り、ガソリン価格の高止まりが続く可能性があります。

対策と家計防衛のヒント

1. 効率的な移動計画
   燃費を意識した運転や、公共交通機関との併用を検討することで、燃料費の節約が可能です。
2. カーシェアリングや相乗りの活用
   帰省や旅行時にはカーシェアリングや相乗りサービスを利用することで、費用を分担できます。
3. 燃費の良い車種の検討
   今後の燃料費を見据え、ハイブリッド車や電気自動車（EV）など、燃費の良い車種への切り替えを検討することも一つの方法です。

まとめ

ガソリン価格の高騰は、円安や補助金縮小、税制改正の遅れが絡み合った複雑な問題です。年末年始の移動や旅行計画に影響を与えるだけでなく、今後の家計にも長期的な負担となる可能性があります。政府の政策動向を注視しつつ、日常生活での節約や効率的な移動を心がけることが求められます。

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