猛暑の前にエアコンのチェックを！

暑い季節が近づくにつれ、カーエアコン（クーラー）の効きが気になる時期になってきました。

エアコンのスイッチを入れても「冷たい風が出てこない」「ぬるい風しか出ない」と感じたら、何かしらの不具合が起きている可能性があります。

特に多い原因が、「冷媒（ガス）の不足」です。カーエアコンは、冷媒が気化と液化を繰り返すことで熱を奪い、冷たい風を作り出しています。冷媒は密閉されたシステム内で循環しているため、基本的に減ることはありませんが、振動や経年劣化によりゴム部品の隙間から微量ずつ漏れていくことがあります。そのため、特に古い車両では冷媒の補充だけでエアコンが復活するケースも少なくありません。

冷媒の補充はディーラーや整備工場で5,000円〜6,000円程度、自分でキットを使えば3,000円程度で可能です。ただし、車両が新しいにも関わらず冷えが悪い場合は、コンプレッサーの故障やシステム全体のトラブルが疑われます。このような場合、ガス補充だけでは改善されないため、早めに点検を受けることが重要です。

なお、現在主に使用されている冷媒「HFC-134a（R134a）」は、オゾン層への影響が少なく、安全性にも優れている冷媒です。ただし、冷媒は多く入れれば冷えが強くなるというわけではなく、メーカー指定の量を正確に補充する必要があります。過剰な充填は逆効果になることもあります。

また、車内を効率よく冷やすには、走行開始時に窓を開けて熱気を逃がしながら換気し、その後にエアコンを使用するとより効果的です。サンシェードや遮熱フィルムなども、車内の温度上昇を抑える便利なアイテムです。

まとめ

カーエアコンの冷えが悪くなったと感じたら、まずは冷媒不足を疑いましょう。古い車であれば補充で回復することもありますが、新しい車の場合はシステムトラブルの可能性も。猛暑に備え、早めのチェックと整備をおすすめします。快適で安全な夏のドライブのために、エアコンの準備は万全にしておきましょう。