白矢印の路面標示、無視すると違反？

【白矢印の路面標示、無視すると違反？】

交差点や車線に表示される白矢印の路面標示。運転中に目にするこの矢印を無視して進むと「交通違反になるのでは？」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。

■ 規制標示か、案内標示かで違いがある

白矢印には2つのパターンがあります：

• 規制標示（進行方向別通行区分）
  　→ 違反対象となる矢印。青い標識とセットで設置されることが多く、その車線から進む方向が厳密に指定されています。これに反して進行すると、
  　違反点数1点／反則金6000円（普通車）／罰金最大5万円が科せられます。

• 案内標示（目安や推奨経路）
  　→ 違反にはならない矢印。標識がなく、白矢印だけが描かれている場合は案内目的であることが多く、直進しても法的な違反にはなりません。

ただし、無視して事故を起こせば、安全運転義務違反に問われる可能性があります。

■ 路面標示だけで見分けるのは難しい

愛媛県警の見解によると、「路面標示のみで規制か案内かを見分けるのは困難」とのこと。したがって、交差点やその周囲にある青い進行方向標識があるかどうかが重要な判断材料となります。

一部の交差点では規制標識が設置されていない場合もあり、同じように見える白矢印でも意味が異なることがあるため、特に注意が必要です。

■ 警察からの呼びかけ

愛媛県警交通企画課は、ドライバーに対しこう呼びかけています：

「違反かどうかだけでなく、標識や標示を確認して遵守することが大切。そして何よりも思いやりを持った安全運転を心がけてください」

◎ まとめ

白矢印の路面標示は、規制か案内かで意味が大きく異なります。標識がない場合は法的違反に問われないケースもありますが、安全運転の観点からは無視すべきではありません。常に標識と標示をセットで確認し、安全で適切な走行を心がけましょう。