「警察から逃げ切れる？」現実的には“逃げ切れない”理由とは

交通違反をした際、「警察から逃げ切れるかも？」という妄想を抱く人もいます。しかし、現実には逃げ切ることは非常に困難であり、結果的により重い処分を受ける可能性が高まります。

■ スピード違反の取り締まり方法は多様

警察のスピード違反取り締まりには以下の手段があります：

• 定置式取り締まり（速度計測器＋停止指導）

• 覆面パトカー・白バイによる追尾式取り締まり

• オービス（自動速度取締装置）による自動検挙
  　- 固定式（高速・幹線道路上部など）
  　- 可搬式（三脚型で住宅地などにも設置可）

これらの方法で、全国で1日約1.5万件もの違反が検挙されており、特にスピード違反は年間88万件超と非常に多いのが現状です。

■ 「逃げ切れる」は幻想。県外でも特定・逮捕は可能

SNSなどでは「県外なら逃げられる」「追跡を振り切れば大丈夫」といった声もありますが、実際には逃げ切れません。

• ナンバープレートから所有者は特定される

• 防犯カメラ・ドライブレコーダーの普及で逃走経路も追える

• オービスはドライバーの顔まで鮮明に記録

取り締まり後、警察は違反者に出頭を要請。これに応じなかった場合、逮捕に踏み切るケースもあり、実際に2025年には北海道で違反をした岐阜県在住の男性が後日逮捕されています。

■ 「オービス逃れ」も通用しない

固定式オービス設置前には「自動取締機設置区間」といった警告看板があり、可搬式オービスも地域ごとに警察が事前に設置予定情報を公表している場合もあります。
しかし、それを知っていたとしても、速度超過してしまえば写真＋記録で証拠が確保され、逃げる余地はありません。

■ まとめ

たとえ追跡を一時的に振り切れたとしても、後から必ず特定され、逮捕されるリスクがあります。逃げることで罪が重くなるだけで、得は一切ありません

安全運転を心がけ、もし違反してしまった場合も誠実に対応することが、結果として自分や家族を守る一番の近道です。

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