2023年12月22日、国土交通省道路局は「新たな高速道路料金に関する基本方針」という資料を公表しました。
この資料では、物流対策や観光振興、生活対策などあらゆる観点から高速道路の料金割引を見直す方針を示しています。
特に注目されているのが「平日朝夕割引の見直し」です。
通勤時間帯の混雑を緩和し、高速道路の利用を促進するため、平日の朝と夕方の時間帯にETCを利用した場合の料金を最大50%割引する制度が設けられました。
これまでの制度では平日の朝夕に限定されていましたが、新たな見直しでは以下の2点が提案されています。
- 割引の適用時間帯を全日・24時間に拡大。
- 月に10往復以上の利用者が登録したIC間を最大50%割引する「通勤パス」を導入。
また、この制度は石川県を皮切りに試行され、その後北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県にも拡大される予定です。
ただし、割引の適用を受けるためには事前に「通勤パス」の申請が必要であり、月に1回の申込みが必要です。加えて、通勤パスの取得は先着順で行われるため、早めの申込みが必要です。
国土交通省は今後の検証を経て、2026年度に現行の割引制度を本格展開する予定であり、全国的な導入が期待されます。