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ガソリンは石油元売り業者によって性能が違う?

現在の大手石油元売りといえば、「ENEOS」「出光興産(出光昭和シェル)」「コスモ石油」の3社。それぞれ店舗によって若干ガソリン販売価格は違ってきますが、レギュラーであればどこで給油してもほぼ変わりはありません。

というのもレギュラーの場合は、各社が融通しあえるよう同規格で生産しているためです。貯蔵タンクの共同利用やバーター出荷などを行っているため、そこまでこだわる必要はないでしょう。

一方で、ハイオクについては若干違いがあり、各社が”独自開発のオリジナルブランド”として個性をアピールしてきました。現在は出光とシェルが統合されていますが、業界大手のハイオク銘柄は以下のとおりです。

  • ENEOSハイオクガソリン(ENEOS)
  • 出光スーパーゼアス(出光)
  • Shell V-Power(シェル)
  • スーパーマグナム(コスモ石油)

しかし2020年、毎日新聞の取材によって、石油元売り各社のハイオクが、スタンドへの出荷前に他社製と混合されていたことが発覚。20年ほど前から、ハイオクに関しても他社との貯蔵タンク共同利用などが行われていたことが明らかになりました。

そうしたなか、シェルのShell V-Powerだけは「独自ルートでの供給」を明言し、独自性が保たれていました。

ファンも多かったShell V-Powerは、店舗がアポロステーションへ切り替わり次第取り扱いが終了し、今までの出光とシェルのハイオクとは異なる商品規格になるとのことです。

再度各社でハイオクによる差別化競争が行われるようになれば、状況も少なからず変わる可能性はあるでしょう。しかし、ハイオクのバーター出荷などの問題もあったため、現状では銘柄にこだわる必要性はあまり感じないというのが正直なところです。

 

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