寒い冬の車の暖房を効率良く使うためのポイント

秋を飛ばして急に冬が訪れたかのように感じる日が増え、寒さで車の運転中に手足が震えることも少なくありません。ドライブの際に1秒でも早く暖かくしたいと思い、エンジンをかけると同時に暖房をつけたくなりますが、実はこれは逆効果です。

暖房をつけるタイミング

車の暖房はエンジンから発生した熱を利用しており、エンジン内で熱くなった冷却水の熱を車内に送って暖かい空気を作り出します。そのため、エンジンが冷えている始動直後では冷却水も冷たいままで、暖房をつけても冷たい空気しか出ません。エンジンが温まっていない状態で暖房をつけると、冷却水がさらに冷やされるため、暖房が効き始めるまでの時間が長引いてしまいます。

効率的に暖房を使うコツ

早く車内を暖めるためには、エンジンがしっかりと温まってから暖房をつけることがポイントです。目安としては、水温計の針が動き始めるか、50度を超えるあたり、または青い水温警告灯が消えたときに暖房を入れると良いでしょう。それまではブロアーを回さず、待機することが推奨されます。

空ぶかしはNG

エンジンを早く温めようと空ぶかしをすると、エンジンオイルが温まっていない状態で負荷がかかり、エンジンの寿命を縮める可能性があります。また、空ぶかしは騒音の原因にもなり、周囲から冷たい視線を浴びることも。エンジンには負担をかけず、自然に温まるのを待ちましょう。

車の暖房は、車内を暖めるだけでなく、エンジンを冷却する役割も果たしています。そのため、効率的に暖房を利用するには、エンジンが十分に温まってから暖房をつけることが重要です。

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