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すぐに暖房をつけるのは逆効果?
冬場はクルマに乗った直後に暖房を入れても、すぐに暖まらずに寒い思いをしているドライバーも少なくないのではないでしょうか。
実は、クルマの暖房を早く効かせるためには、小さなしたコツがあります。
もそも、ガソリン車やディーゼル車の暖房システムは基本的に、エンジンの熱を利用して温かい空気をつくり出す仕組みです。
エンジンの周りには、稼働中の高熱を冷ますための冷却水が巡っていますが、熱くなった冷却水が熱交換器を通ることで空気を温め、その空気が送風口から車内に送られています。
また、エンジンの余熱を利用するので、暖房のスイッチを入れても燃費への影響はほとんどありません。
ところが、こうした仕組みだからこそ、車内を早く暖めるためにと、エンジンの始動直後や走り出してすぐに暖房をかけると、かえって時間がかかってしまうことがあります。
これは、エンジンが十分に発熱していない状態なことから、しばらくはただの風が送風口から送られることが原因になっています。
さらにいうと、冷たいままの冷却水が熱交換器でさらに冷やされ、エンジンが温まるのを邪魔することにもなります。
その結果、送風口の風に耐えながら寒さに震える、という状況になってしまいます。
そこで、クルマに乗り込んですぐに暖房スイッチを入れるのではなく、少し時間を空けてから起動するのがポイントです。
暖房機能を発揮させるには、エンジンが熱くなっていることが大切と覚えておくと良いかもしれません。
そんな車内の暖房ですが、具体的にどのタイミングで暖房スイッチを入れるとよいのでしょうか。
自動車整備士は、次のように話します。
「冬場はすぐに暖房のスイッチを入れずに、少し時間が経過してから暖房を入れることで、逆に温まる時間を短くすることができます。
ひとつの目安としては、冷却水が温まったタイミングです。
冷却水の温度を知らせてくれる水温警告灯から確認することができます。
エンジンを始動した直後は、冷却水の温度が低いので、水温警告灯は青く点灯しているかと思います。
反対に、水温が適正温度に高まると消灯します。
数kmの走行、または5分、10分程度走行してからであれば、水温警告灯が消灯するので、そのタイミングで暖房を入れることがおすすめです」
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